どうして膝が痛くなる?
膝の痛みの原因
ひとくちに膝痛といってもいろいろあります。
急に痛み出したのなら急性関節炎、徐々痛み出したのなら慢性関節炎と思われます。
また、歩き始めや歩きすぎで痛むことが多い場合は変形性膝関節炎が考えられます。
階段を昇る際に痛む場合は膝蓋骨軟化症、降りる際に痛む場合は半月板損傷が考えられます。
では、どうして膝が痛くなるのでしょうか?
膝には、平地を歩いているときに体重の約3倍の荷重がかかります。
走っているときには約10倍、階段の上がり下がりでは約7倍の荷重がかかるといわれます。
このように膝関節には、大きな衝撃が加わるために、障害が発生してしまうことがあります。
原因としては、老化、肥満、スポーツ障害、偏平足、O脚、外反母趾、重労働、半月板及び靭帯の損傷、骨折後の変形などがあげられます。
膝痛を訴えている人では、半数以上が変形膝関節症といわれます。
特に40才以上の中高年の人に多く、圧倒的に女性に多いようです。
『変形性膝関節症の症状』
症状としては、急にひどくなるものではなく何年もかけて徐々に進行していくのが特徴です。
①膝の違和感・・・はじめは、著つとした動作から膝の違和感が始まり、膝が重たく感じなんとなく膝の歯車がかみ合わないような感じになります。
②膝のこわばり・・・起床直後に動きが悪かったり、長時間座ったままでいると関節が固まったりします。
③膝の痛み・・・症状が進行すると、徐々に痛みをともなうよになります。
症状が軽いうちは、歩き始めや、膝を動かし始めたときに痛みますが、徐々に進行すると機械の油が切れたようにギシギシとした痛みがでて、膝を動かしているうちに少しずつ痛みが引きますが動かしすぎるとまた痛みがでてしまいます。
④膝に水が溜まる・・・膝に水が溜まる症状(関節水腫)がおきる人もいます。
膝には、滑液包という関節に水を溜めている部分があり、エンジンのラジエターのようなもので、関節が炎症して熱をもつと冷却するために水が溜まります。
ところが・・・
膝痛のほとんどが変形性膝関節症といわれますが、実は筋肉に大きな問題がある場合が多いです。
原因は膝ではなく筋肉
たとえば、膝痛で正座ができないという人は、腿の前の筋肉(大腿四頭筋)が固くなって伸びないために正座ができません。
そして、お皿が引っ張られて動きが悪くなってしまいます。
☆正常な膝蓋骨(お皿)は上下左右自由に動きます
幾つもの筋肉が膝の周りを囲むように付着しています。
大腿四頭筋(大腿直筋・中間広筋・外側広筋・内側広筋)・・・腿の前の筋肉
ハムストリング(大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋)・・・腿の後ろの筋肉
膝窩筋・・・膝裏の筋肉
これらの筋肉が収縮することによって膝の動きが悪くなり膝痛が発生するのです。
『膝痛対策』
大腿四頭筋・ハムストリング・膝窩筋を緩めましょう。
『自分で出来るセルフケア』
★膝の周りの筋肉をほぐしましょう!
★お風呂に入ったときに、膝の周りをマッサージします。
★続いて、膝を伸ばして膝蓋骨(お皿)を前後左右に動かしてみましょう。
膝蓋骨(お皿)の動きをスムーズに戻すことで痛みが解消するかもしれません!!
※膝に炎症がある場合はお止め下さい。
アイシングで熱をとることをおすすめします。