自律神経失調症とは?
自律神経について
自律神経系は末梢神経の一部で、中枢神経からの刺激を末梢神経伝達して、不随意筋(内臓など)、腺を支配しています。
そしてこの自律神経系にはコントロールできる神経とコントロールできない神経があります。
それが交感神経と副交感神経です。
- 交感神経系=アクセル ⇒ 昼働き、人間を緊張させたり興奮させます
- 副交感神経系=ブレーキ ⇒ 夜働き体をリラックスさせます
特にストレスの多い現代人の場合、副交感神経系のバランスを崩してブレーキをかけることができず色々な体の不調を起こしてしまう場合が多いのです。
当院では、この副交感神経系のバランスを取り戻すため幾つかの調律ポイントに刺激を加え副交感神経の機能を取り戻すように施術を行ってまいります。
【自律神経失調症の症状】
- めまい・立ちくらみが多い
- 耳鳴りが多い
- 手足が冷える
- 脈が速くなったりする(不整脈)
- 胸が締め付けられるときがある
- 息苦しくなるときがある
- 手足がだるくなる
- 胃や腸の調子がよくない
- よく下痢や便秘になる
- 疲労感が常にある
- 肩こりや腰痛がなかなか治らない
- 汗のかき方が異常
- 気候の変化(温度変化)に弱い
- なかなか眠れない(不眠症)
- 喉に違和感がある
- 食欲がない
あなたに、上記のような症状が複数あればあるだけ自律神経失調症の可能性が高いと思われます。
自律神経失調症が悪化すると「うつ病」になる可能性がありますので、できるだけ早く専門家にご相談ください。
自律神経失調症の原因は4つのストレス
うつ病・自律神経失調症の原因はストレスですが、そのストレスには4つの種類があります。
①精神的ストレス
②構造的ストレス
③化学的ストレス
④温度・湿度のストレス
うつ病や自律神経失調症を治すためにはこの4つの分類のストレスがどれだけあるのかを把握していかなくてはなりません。
いくら、精神的ストレスを無くすため精神科でカウンセラーを受けて精神的ストレスが改善しても、他のストレスが改善されなければそれ以上よくなりません。
では、ここで4つのストレスについて説明していきます。
【1】精神的ストレス
人間関係や仕事関係、育児等により精神的に追い込まれてしいストレスを感じるです。そして、症状が悪化すると不安感や恐怖感、絶望感など精神的に不安定になってしまうストレスです。
【2】構造的ストレス
姿勢のゆがみや骨盤のゆがみ、背骨のゆがみにより内臓機能低下によりストレスがおこります。腰痛・肩こりが酷くなりストレスとなってしまうのです。たとえば、傾いた椅子に長い時間座っていると骨盤も傾いているのでストレスを感じます。さらに、この腰痛や肩こりをそのままにしておくとイライラするようになり、それがストレスとなってしまいます。
【3】温度や湿度のストレス
暑さや寒さもストレスを感じます。また、湿度も高すぎたり低すぎてもストレスとなってしまいます。
【4】化学的ストレス
排気ガス、シンナー、ホルムアルデヒド、たばこ、アルコールなど化学物質が体内に入り化学反応を起こしストレスを感じます。また、栄養の過不足からもストレスとなってしまいます。たとえば、ビタミン不足や炭水化物の過剰摂取によりストレスを感じます。
この4種類のストレスを改善していかなくてはなりません。
ストレスを4つに分ける理由
これらの4つのストレスは1つの器(あなたの体)の中に入っていると仮定します。
これら4つのストレスが脳の中で積み木のように積み上げられドンドン高くなり、ある程度積みあがるとうつ病や自律神経失調症の症状が出てきます。
たとえば、ストレスが10個積み重なると症状が出ると仮定します。
構造的ストレスが4個、温度や湿度のストレスが2個、化学的ストレスが3個で、すでに9個のストレスが積み上げられています。
そこに、ほんの些細な精神的ストレスが1個加わったことで色々な症状が出てきてしまいます。
精神的ストレスが1個であっても、他のストレスが多ければうつ病や自律神経失調症になってしうということなのです。
したがって、うつ病や自律神経失調症は、これら4つのストレスを個々に確認して対策をとる必要があるのです。
緊張をほぐす呼吸法
お釈迦様の呼吸法に「三呼一吸」という呼吸法があります。
これは、3回吐いて1回吸うという呼吸法です。
「ハッハッハッー」と3回で息を全て吐き出します。そして1回で吸います。
コツとして、吐くときは長く、吸うときは短くです。
この呼吸法は腹筋を使って、長く多量の息を吐くことで体の緊張を取り除きリラックスした状態になれるということなのです。
是非お試しください。。。