シンスプリント

シンスプリント(脛骨疲労性骨膜炎)とは

シンスプリントになりやすいといわれるスポーツは体育館で行なうバレーボールやバスケットボールなどの種目と陸上競技場やアスファルトなどを走るランナーに多く見受けられます。

シンスプリント、日本名「疲(過)労性骨膜炎」といわれ、ヒラメ筋の腱膜付着部が病変部と考えられています。

症状は、脛骨内側縁中央から1/3の境界部で、後内側に痛みを感じます。押さえると痛みが強く、腫れを生じる場合があります。

原因は、ほとんどが「オーバーユース」といわれています。硬い体育館やアスファルトなどでのランニングやシューズのフィット性なども原因の一つとして挙げられます。

人間の足は、筋肉と骨の組み合わせが共同して上からの力に耐えていますが、何らかの理由でどちらかが役目を果たせなくなってしまうと、 もう一方がそれを補わなければなりません。

足部にはアーチ(土踏まず)があり、 これが機能すれば衝撃を吸収してくれるのですが、 このアーチが潰れてしまうと衝撃をうまく吸収することができなくなってしまい、 さらに骨の配列が崩れて足底から関節、下腿部の骨や筋肉に大きな負担がかかってしまうのです。

足を補強する筋肉

足のアーチ

Cramar Japanより

このような状態が長時間続くと、仕事量の増えた筋肉や骨は徐々に異常を訴え始めます。異常の訴えは「痛み」としてスネの内側などに現れてしまいます。

シンスプリントの症状

1:軽度の圧痛

2:強い厚痛若しくは運動時の軽度の疼痛

3:圧痛及び運動時の強い疼痛

4:運動時以外、歩行時での疼痛や機能障害

シンスプリントの予防法

①下腿筋(ヒラメ筋)のストレッチ

一方の膝を床につけるようにしゃがみます。もう一方の膝を立て、かかとをお尻の方に引き寄せ、かかとが浮かないように床に付けます。(この姿勢から身体を膝に近づけるとさらにストレッチが強くなります)

②バタ足泳法

無理をしないで、バタ足でリラックスして泳ぐことにより下腿部の筋緊張をほぐし調整することができます。

③テーピング(伸縮テープ)

脛骨内側部(圧痛部から2〜3cm上)からかかとの下を通り、脛骨外側にテープを引き上げるように張ります。

もう1本のテープを圧痛部の下部に、足を一周するようにテープを引っ張りながら張ります。この時、強く引っ張りすぎると血管を圧迫してしますので加減してはりましょう。

④テーピング(足底筋群をサポート)

土踏まず(アーチ)の低下を防ぎます。

デニバンの貼り方-11)デニバン50mmを中心から切って足部第1趾(親指)へ巻きつける
デニバンの貼り方-22)足部の内側面(土踏まず近辺)を通り、踵骨(かかと)まで引っ張りながら貼る
デニバンの貼り方-33)デニバン75mmを踵骨(かかと)を覆うように貼り始める
デニバンの貼り方-44)踵骨(かかと)から足底を通り第1趾(親指)へ向かって強く引っ張っりながら貼る
デニバンの貼り方-55)同様に踵骨(かかと)から第5趾(小指)に向かって強く引っ張っりながら貼

Cramar Japanより