一般的な肩こりの原因
肩こりにかかわる筋肉は・・・
一般的な肩こりで一番かかわりのある筋肉は僧帽筋です。
僧帽筋は、首・肩・背中を結んだ菱形状の筋肉です。この筋肉が短縮して血液の流れが悪くなり、乳酸が溜まって痛みを感じます。
しかし、この僧帽筋が短縮した原因を治さないと僧帽筋の治療をしても、また痛みが繰り返し出てしまいます。
肩が凝ったから肩だけを治療しても楽になるのは一時だけにしかすぎないのです。
では、僧帽筋が短縮してしまった原因とは、いったい何が原因なのでしょうか?
それは、身体の前面の筋肉大胸筋に問題があるのです。
からだの前側に原因が!?
大胸筋とは、胸の筋肉です。なぜ、胸の筋肉に問題があると肩がこるのでしょうか!?
それは、大胸筋が委縮してしまうと上腕が内側に引き込まれて肩が内旋してしまいます。
そうすると、肩甲骨が外側に開いてしまい僧帽筋が引っ張られ短縮してしまうのです。
肩甲骨が外側に開くと、肩甲骨内側縁から脊椎に付着している筋肉「菱形筋」も引っ張られ短縮してしまいます。
また、肩甲骨上角・内側縁から頸椎1番から4番に付いている「肩甲挙筋」、さらには肩甲骨の内側から肋骨の外側に付着している「前鋸筋」にも影響がでてきます。
この肩こりから解放するためには、外側に開いてしまった肩甲骨を元の位置に戻すことなのです。
肩こりを解消の方法
まず、肩甲骨が開いてしまった原因である胸の筋肉「大胸筋」が開くようにしていきます。
そして、肩甲骨を内転させ、首の筋肉の治療を行っていきます。
ようは、胸の筋肉と肩甲骨周辺の筋肉を伸縮させ、肩甲骨の動きを良くしてあげるようにします。
肩・背中にハリがある方に、ご自宅で出来るエクササイズをお教えします。
まず、大胸筋のストレッチや体操を行ってみてください。
続いて肩甲骨を動かすストレッチや体操を行ってみてください。
但し、ストレッチや体操を行なう上での注意があります。
☆ストレッチを行う上での注意事項
◎決して無理をしてはいけません!
ストレッチされている筋肉を意識しましょう。
- 全身の力を抜き、痛気持いい程度の位置で行いましょう。
- 呼吸は止めずに、息を吐きながらゆっくりと伸ばしていきましょう。
- 反動はつけずにゆっくりと行い、過剰なストレッチは逆効果となります。
- その日の調子に合わせて、適度に行いましょう。
※現在、治療中の方、痛みのある方の場合は、痛みがひどくなることも考えられます。必ず医師や専門家の指示に従ってください。
また、行ってみて痛みが増すようであれば速やかに中止して、担当医にご相談ください。
大胸筋の柔軟性が回復すれば、内旋していた肩が開き呼吸も楽にできるようになるでしょう!
また、肩甲骨周辺の筋肉の柔軟性が回復すれば、きっと肩や背中の痛みやハリが楽になるでしょう!!
理楽整体 悠では、施術後に患者さんの現在の症状に合わせた自宅で出来るエクササイズを丁寧にお教え致しております。